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呼吸には「どの範囲で物事を捉えているか」という思考パターンが現れます。

陰陽の視点で例えるなら。

「肺」での呼吸は、相手と自分が別の個体であることを認識するときや、逃げるか戦うか行動にすぐ移さなければならないときに役立つ呼吸↓

 

「腹」での呼吸は、相手と自分が全て一つの場を共有しあっている共存者であることを認識するときや、お互いの腹の中にある思いによりそい絆を深めたいときに役立つ呼吸↓

「背骨」での呼吸は、全て一つの循環の中に今があることを認識した状態で物事に取り組むときや、自分と相手が今ここにあることへの感謝で共なる循環を成したいときに役立つ呼吸↓

「呼吸が浅い時」は、循環することへの抵抗が起きて「固く・頑な」になっているとき↓

「呼吸を落とし込めない」のは、個体の人生を受け取ること、痛みを感じること、課題に取り組むことへの抵抗が起きているとき。※現実逃避、他力本願、問題を避ける など。↓

呼吸を吐き出せないのは、どこと繋がりを持てばいいのかわからなくなっているとき。
※過呼吸、パニック症候群 など。私がここに「いる」、繋がりが「ある」がわかると落ち着くと言われています。↓

など。

呼吸は、今自分がどんな世界を見てるのか。に気づき。どんな世界を生きたいのかに軌道を向け直すために与えられたものともいえます。

呼吸に意識を向けるとは、どの呼吸がいいかではなく。自他がどんな呼吸をしているか。どんな呼吸が今、自他が共にこの世界で成すべきことをするために必要かということに意識を向け、「お互いの立ち方(生き方)を調える=調立(調律)する」ということですね。

ちなみに。沖縄の琉球空手には「サンチン」という呼吸法があり。おそらく背骨での呼吸なんですが。

琉球空手の師範をしている父が、きつい!苦しい!痛い!と思った時こそ、「サンチンさえやれば一発」と。なんでもサンチンで片付けようとするので。

呼吸でこの苦しさなくなるんだったらみんなやってるわ!と。めっちゃ反発してたんですが。

実際、70歳過ぎて患ったガンを克服したり、周りからなんと言われても笑い飛ばしながら堂々と自分を貫く姿を見せられ(周囲にとっていいのかは不明)。そこからさらに、私自身の歩みの中で取り組んで行き着いた「個顔づくりのための呼吸理論」で全てが繋がってきたことで。ちゃんと物事には意味があって、ちゃんとどこかでつながるようにできてるんだなって。親の言うことは聞いておこうと、この年齢になって、改めて感じましたよね。

何でも武道で今を眺めようとするうちの父エピソードはこちらにて。
→琉球空手から眺めた「受け取らない」選択肢

施術でも、12の極観でも、「個顔づくりの本質」としてお伝えしてきているのは、そこで。

自分の今に気づき。
その上で、目の前の相手の今を読み。
どう関わるかを考える。

でもそれって、かつての私がそうだったように。呼吸ができない状態にある時にやろうとしてもできないわけです。

呼吸が大事って言われるたびに、その呼吸がまともにできない自分がさらにどこにも繋がりを持てない存在のように感じ。息苦しさが増す感覚になるというか。

だから思ったわけです。呼吸が大事だからこそ、呼吸(二次的呼吸・意識的な呼吸)をしようとするんじゃなくて。呼吸を閉ざしていた原因を呼吸(一次的呼吸・無意識的な呼吸)に聞けばいい。

頭蓋仙骨療法にはまったのは、そこからですね。

【施術】で、本当の自分が訴えたかった言葉を聞き取ることで現れる容姿の変化や呼吸の変化を通して自動的に自分とつながる時間を体感し。【講座】で、いま観ている世界の仕組みを理解することで、自分から眺めた世界の理解を深め。日々の人生という【体験】の中で実践された、その人だけの経験が積み重ねられた先に、自分の軸となる「自己信頼」が備えられていくと。私という個体の人生が循環するようになり、呼吸は自ずと開かれ、顔は明るく輝きを放つようになる。

その流れの中で、いつか「骨」で呼吸する世界観に意識を向けられる方達が増えたらお渡ししていきたいなと考えていたことがあって。

あ、これ今かもしれないと。

数日前からスイッチ入り。只今、その講座の作成に取り掛かかっています。

これをみんなができたら、もっとお会いする度の体験のシェアが楽しくなるなと。ワクワクはマックスなのですが。

果てしなくつながる世界観をどこで区切るか。そして、その内容を理論化して誰もができるように形にするにはどうするか。というこの時間に苦しんでます。

これを、父イチ推しのサンチンで乗り切れるかどうか(笑)。子どもの頃に稽古した感覚を思い出しながら。残り4講座の作成にも引き続き励みたいと思います。


現在開校中の講座はこちらから
「個顔のすゝめ12の極観」

 

 

 

 

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